【大手3社比較】高校生・大学受験生の通信教育の選び方!

この記事では、自分(またはお子さん)に適した通信教育の選び方をわかりやすく解説します。

特に、『数学』という教科に着目して説明していきますので、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!

合わせて読みたい

この記事に前に、そもそも塾・家庭教師・通信教育のどれが自分や我が子に向いているかを考えましょう!

塾・家庭教師・通信教育の選び方!どれが自分・我が子に合ってる?

 

通信教育の選び方

ここでは、大手 3 社の通信教育サービスを比較しながら、通信教育を選ぶ際に大切な 3 つのポイント(+ 開始後の注意)を説明していきます。

①サービス内容から学習スタイルを想像しよう

まずは、各社のサービス内容から、自分が取り組むであろう学習スタイルを具体的に想像しましょう。

チェックポイント
  • サービス内容… 自分に足りない力を伸ばせる内容か
  • 対応機器… 手持ちの機器で学習できるか
  • 学習スタイル… 自分の生活の中にどう組み込めるか
  サービス内容 対応機器 学習スタイル例 一言メモ
スタディ
サプリ
【ベーシックコース】
  • 映像講義
  • Webテキスト教材
  • スマホ
  • PC
  • タブレット
  • オンライン学習
  • スキマ時間活用
  • 予習復習のおとも
  • 映像講義でインプット
  • 教材で演習
  • 自分で計画管理
  • インプットがメイン
  • 強制力は弱め
【合格特訓コース】

上記プラス
  • 担当コーチの学習アドバイス
  • 科目サポーターへの質問
    (英数物化のみ、月10回まで)
  • コーチが計画をサポート
  • 困ったら質問OK
インプット+心理・学習面アシスト
進研ゼミ
  • 紙テキスト教材
  • デジタル教材
    (学習アプリ※1、映像講義、ライブ授業)
  • 添削課題
  • 教科質問サービス
    (1科目あたり月3回まで)
  • 相談サービス(月3回まで)
  • 先輩ダイレクト
  • 診断テスト(年1回)
※1 1科目の受講でも、科目問わず使い放題
  • スマホ
  • PC
  • iPad
  • テキスト教材を自学自習のベースに
  • デジタル教材をスキマ時間に活用
  • 添削課題でアウトプット
  • 診断テストで現状把握
  • アプリで計画管理
  • 困ったら質問OK
  • サポート体制充実
  • 強制力がややはたらく
Z会
  • テキスト教材※2
  • デジタル教材
    (要点映像授業、授業アシストアプリ※3
  • 添削課題※2
  • 教えてZ会!(質問・問い合わせ)
  • 全国模試(年1回)
※2 高1・2ではiPadスタイルかテキストスタイルを選択。
※3 1講座のみ(本科または専科)の受講でも、
科目問わず使い放題
  • スマホ
  • PC
  • タブレット

※2 iPadスタイルの場合、iPadのみ
  • テキスト教材を自学自習のベースに
  • デジタル教材をスキマ時間に活用
  • 添削課題でアウトプット
  • 模試で現状把握
  • アプリで計画管理
  • 困ったら質問OK
  • アウトプット重視で入試対策に最適
  • 強制力がややはたらく

ちなみに、どの通信教育も科目を絞った利用は可能です(1 科目からOK)。

進研ゼミとZ会の一部デジタル教材は、1 科目のみの受講でも対応科目すべて使える、というのもうれしいポイントです。

 

②自分の目的・必要科目・レベルに合うサービスを選ぼう

自分の目的・必要科目・レベルに応じて、最適なサービス・講座を選択しましょう。

また、学年によって選べるコースが異なる通信教育も多いので、詳しくはそれぞれの公式サイトを訪れてみてくださいね。

  目的 対応科目 講座設計 参考公式ページ
スタディ
サプリ
  • 『わからない』を解消◎
  • 定期テスト対策◯
  • 予習・復習◎
  • 受験勉強◯
英数国理社
(全科目見放題)
レベル別4段階※1
(ベーシック・スタンダード
・ハイレベル・トップレベル)
※1 高3・既卒はベーシックを除く3段階

【その他】
志望大対策講座
共通テスト対策講座
スタディサプリ
講座一覧
進研ゼミ
  • 『アウトプット力』を底上げ◯
  • 定期テスト対策◎
  • 予習・復習◎
  • 受験勉強◎
英数国(理社)
(最低1科目から受講可能、
3科目受講で理社もセットに)
【高1・2】
レベル別3段階
(標準・難関・最難関)
全科目一律のレベル選択
各学校の教科書・進度に対応

【高3・既卒】
志望大レベル別(7プラン)

【その他】
小論文特講、英語スピーキングなど
進研ゼミ高校講座
【高1】
レベル別コースの選び方

【高2】
オススメプラン診断

【高3・既卒】
志望大レベル別プランの選び方
Z会
  • 『アウトプット力』を底上げ◎
  • 定期テスト対策◯
  • 予習・復習◎
  • 受験勉強◎
英数国理社
(最低1科目から受講可能)
【高1・2、本科】
英数国はレベル別3段階
(標準・難関・最難関)
科目ごとにレベル選択可能

【高3・既卒、本科】
志望大レベル別(7コース)

【専科】
小論文コース、分野別コースなど

【特講】
直前予想シリーズなど
Z会の通信教育
おすすめ講座紹介・講座一覧(高1・高2生)
講座一覧(大学受験生)

こと「数学」に関して言うと、自学自習でどれだけ「アウトプット」できるかが勝負になります。受身で映像授業を見るだけでは伸びない科目なので、そのあたりのバランスも考えましょう。

 

③料金・支払い方法・解約方法を確認しよう

自分の受けたいコース、科目を選んでみたら、次の 3 点を確認しましょう。

チェックポイント
  • 料金… 許容できる範囲か
  • 支払い方法… 対応できる方法か
  • 解約方法… いざというときに辞めやすいか、返金の有無
  料金(すべて税込) 有料オプション 支払い方法 解約方法 公式参考ページ
スタディ
サプリ
【ベーシックコース】
  • 毎月払い
    2,178円/月
  • 12か月一括払い
    1,815円/月
    (約16%割引)

紙テキスト教材
1,320円/冊(税・送料込み)

(なお、ダウンロードなら無料)


 

【毎月払い対応】
 クレジットカード決済
 キャリア決済
 App Store決済
 Google Play Store決済

【一括払い対応】
 クレジットカード決済
 コンビニ決済
【解約】
『サポートWeb』より解約手続き
→即日利用停止

【返金】
一括払いの場合のみ
(要申請)
スタディサプリ
料金
【合格特訓コース】
 毎月払いのみ
 10,780円/月
クレジットカード決済 【解約】
『サポートWeb』より解約手続き
→即日利用停止
(ベーシックコースは継続、別途手続き)

【返金】なし
進研ゼミ 科目数に応じた料金設定
(多いほど割引率UP)
  • 毎月払い
  • 6か月一括払い
    (約5%割引)
  • 12か月一括払い
    (約12%割引)

特になし

クレジットカード決済
コンビニ決済
郵便振込
【解約】
電話で退会申し込み
→申込日に応じた該当月から届かなくなる

【返金】
一括払いの場合のみ
進研ゼミ高校講座
高校1年生>受講費・受講システム
高校2年生>受講費・受講システム
高校3年生>受講費・受講システム
Z会 講座ごとの料金設定
(本科は3科目セットで割引あり)
  • 毎月払い
  • 6か月一括払い
    (5%割引)
  • 12か月一括払い
    (15%割引)

東大・京大志望者向け
個別オンライン面談
2,980円/回
(2回目以降500円引き)

クレジットカード決済
口座引落
振込
【解約】
Webまたは電話で退会申し込み
→申込日に応じた該当月から届かなくなる

【返金】
一括払いの場合のみ
(要申請)
Z会の通信教育
受講会費・受講環境(高1・高2生)
受講料金(大学受験生)

【高1、12か月一括払いの場合】

受講パターン例 進研ゼミ Z会(テキストスタイル)
1科目(数学)の場合 6,180円/月 4500円/月
2科目(英数)の場合 8,180円/月 9000円/月
3科目(英数国)の場合 9,180円/月 12,500円/月
5科目(英数国理社)の場合 20,300円/月

 

【受験生、毎月払いの場合】

受講パターン例 進研ゼミ Z会
共通テスト対策 + 1科目の場合 10,860円/月 9,480円/月
共通テスト対策 + 2科目の場合 11,890円/月 15,460円/月
共通テスト対策 + 3科目の場合 12,800円/月 20,940円/月
共通テスト対策 + 4科目の場合 13,610円/月 26,920円/月
補足
  • 2022年2月時点、各公式サイトを参照
  • 選ぶコース、開始時期によって料金に変動あり
  • 受験生は難関国公立志望、理系、個別試験ありを仮定

 

一括払いにするほうが安くなるケースが多いので、少しでも節約したい人一括払いを選択するとよいでしょう。

とはいえ、続けられるか自信がないという人は、まずは毎月払いで利用を始めるのがおすすめです!

「辞めやすさ」も大切な視点のひとつです。解約方法や返金の有無についても確認しておいてくださいね。

 

【開始後】定期的に効果をチェックしよう

自主性が求められる通信教育では、その効果を自分でチェックすることが大切です。

いざ通信教育を始めてみたけれど、「数ヶ月経ったらめっきり使用しなくなった…」「思うような結果が出ない…」ということもあるかもしれません。

そんなときは、うまくいかなかった原因を分析した上で、取り組み方を見直すか、その障害をクリアできる別の教育サービスの利用を検討しましょう。

通信教育で失敗する主な理由
  • 意識的に学習時間を確保しなかった(スケジュール管理が必要)
  • 学校の課題や部活動などと両立できなかった(時間的制約/教材量の制限が必要)
  • いつでもできるからつい後回しになった(もっと強制力が必要)
  • スマホだとつい別のことをしてしまう(アプリ管理または別の学習手段が必要)
  • 自分には簡単すぎた/難しすぎた(レベルを変えてみる)
  • 量が多くてこなせない(科目を絞る/学校の教材メインの学習に切り替える)
  • 記述式の解答が自己流になってしまう(添削が必要)
  • 一人で心細い/張り合いがない(指導者/相談者/ライバルなどが必要)
  • 家だとなんか無理だった(別の学習空間が必要)

万が一自分に合わなかった場合にはすぐにやめられるのも、通信教育の大きな利点です。

うまく使えていないのにお金を払い続けるのは家計にもよくないので、定期的に親子で「通信教育うまくいってる??」トークをするのを強くおすすめします!

 

通信教育大手 3 社のおすすめポイント

ここでは、さきほどの比較で取り上げた大手 3 社の通信教育をおすすめする理由を、それぞれの「アピールポイント」「留意点」「こんな人におすすめ」という観点で説明していきます。

スタディサプリ高校講座・大学受験講座

スタディサプリ高校・大学受験講座

 

スタディサプリのアピールポイント

全科目使い放題で、月額約2,000円から。破格の安さといっても過言ではないでしょう。

また、『合格特訓コース』は「イード・アワード2022通信教育 高校生・大学受験生 総合」で最優秀賞を受賞しました。コスパと続けやすさが魅力のようです。

 

『ベーシックコース』と『合格特訓コース』の 2 コース制、料金は一律定額です。

科目ごとに選択するほかの通信教育と比べ、選ぶ際の労力はグッと下がりますね。

 

一流プロ講師による授業の質の良さには定評があります。また、小学校レベルから復習できるのもうれしいポイント。

 

受験生にはうれしいサービスです。過去問集や対策本をちまちま購入していると、意外と出費がかさみますからね。

 

留意点

5 教科 18 科目 4 万本もの膨大なコンテンツがあり、全部見ていると当然きりがありません。

なんとなく選んでだらだらと見続けるのではなく、自分に必要な講義を戦略的に取捨選択する必要がありそうです。

 

『ベーシックコース』には基本的にサポート体制がないので、「自分でなんとかする」姿勢が求められます。

一方、『合格特訓コース』には担当コーチ、科目サポーターによるサポートがあります。受験に向けて、心理面・管理面でのサポートがほしい場合は、こちらの方がよいかもしれませんね。ベーシックコースよりはお値段が上がりますが、塾・家庭教師と比べればはるかに安く、超お手頃価格です。ただし、毎年定員があるようなので気になる方は早めにチェックを!

 

こんな人におすすめ
  • 移動・待ち時間などのスキマ時間を有効活用したい
  • 日頃の予習・復習のおともがほしい
  • 学校や市販の教材で受験勉強を進めたい
  • 小中学校の復習から始めたい
  • とにかく安上がりにしたい

 

スタディサプリには 14 日間の無料体験もあるので、興味のある人はぜひ試してみましょう!

 

進研ゼミ

 

進研ゼミのアピールポイント

これまでの指導実績から洗練されてきた進研ゼミのコンテンツは、多くの高校生から支持されています。

私もはるか昔に進研ゼミを使っていた一人ですが、毎月の基本教材のほか、要所要所で届く『苦手克服』『要点まとめ』『定期テスト対策』『総復習』などの付録教材が、地味に役立つんですよね。

 

生徒の「続かない」「挫折」を食い止める、抜群のフォロー体制が用意されています。独りよがりになりがちな通信教育にあって、添削・質問・相談という相互コミュニケーションが追加料金なしでとれるのはうれしいポイント。

 

学校・教科書別・志望校レベル別など、一人一人の状況にしっかりと対応できる教材が用意されています。デジタル教材も豊富で、うまく使えばかなり勉強がはかどりそう!

また、どの学年の何月から始めてもその時期に最適な教材が届くのも安心ですね。

 

留意点

付録教材なども合わせると結構な量が届くので、複数教科を受講した人は読み物が多いかもしれません。

忙しい時期に「全部読まないと!」と思い込むとストレスになってしまいます。

自分に必要なものだけに目を通すなど、『ノルマ』ではなく『いいとこ取り』の視点をもてるとうまく活用できるはずです!

 

こんな人におすすめ
  • 複数科目の対策をしたい(科目数が多いほど割安になるため)

  • 学校の教科書や進度に合わせて勉強したい

  • 教育費を手頃に抑えたいけど、フォロー(相談・質問対応など)もしっかりしてほしい

 

進研ゼミが気になった方は、さっそく無料で資料請求してみましょう!

 

Z会の通信教育

 

Z会のアピールポイント

「効果がある」「添削の質が良い」「信頼性が高い」という点で定評があります。

『やれば成果が出る』通信教育なので、頼りがいがありますね!

 

添削のきめ細かさは通信教育トップクラスです。クチコミに目を通していると、「ここまでていねいに見てくれるのか!」と驚くレベルのようです。

数学は特に「アウトプット力」が求められるので、添削課題を通して間違いなく成績アップするでしょう。

 

東大・京大をはじめ、難関大学合格者を多く輩出しています。目標別に細分化されたコースの多様性や、思考力や記述力を養うハイレベルな教材、ていねいな添削指導が、一歩上の結果に導いてくれます。

 

留意点

『本科』のコースがレベル別や志望校別になっているほか、対策をしたい単元にしぼって学習を進める『専科』や実践力を短期間で集中的に高める『特講』にも役に立ちそうな講座がもりだくさん。

「目的特化型」の通信教育であるがゆえに、文理選択や志望大が決まっていない人にとっては選びづらいかもしれません。

公式サイトには各講座の詳細が説明されているほか、利用者のニーズに合わせた『おすすめ講座セット』も提案されているので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

 

5 教科全部Z会で対策しようと思うと、月 2〜3 万ほどはかかるかも(それでも塾や家庭教師で同じことをするよりは安いと思いますが)。

本当に必要な科目に絞る、専科・特講をうまく活用するなど工夫すれば、予算内で十分利用できるはずです。保護者の方とよくご相談を!

 

こんな人におすすめ
  • 答案作成力を高めたい人

  • 入試で小論文が必要な人

  • 志望大・受験科目が決まっている人

  • 特定科目だけ通信教育を使いたい人

 

Z会の通信教育が気になった方は、さっそく無料で資料請求してみましょう!

 

いかがでしたか?

学校の授業だけでは心許ないけれど、塾や家庭教師ほどお金をかけられないといったご家庭にとって、通信教育はすばらしい選択肢だと思います。

とはいえ、本人に取り組む意欲がなければ、手付かずの教材の山ともなりかねません。

まずは試してみて、本当にその通信教育を続けられるかを確かめてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です