小学校から高校にかけて習うさまざまな図形の性質・定理・公式をまとめていきます。
各項目に詳細記事へのリンクを載せていますので、ぜひ勉強の参考にしてくださいね!
目次
図形の性質・定理・公式一覧
平面図形・空間図形の問題でよく使う性質・定理・公式をまとめました。
詳細は個別記事で解説しています。
相似
同じ形で、大きさの異なる図形同士の関係を「相似」といいます。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) と \(\triangle \mathrm{DEF}\) が相似であるとき、
\(\triangle \mathrm{ABC}\) ∽ \(\triangle \mathrm{DEF}\)
合同
同じ形、同じ大きさの図形同士の関係を「合同」といいます。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) と \(\triangle \mathrm{DEF}\) が合同であるとき、
\begin{align}\triangle \mathrm{ABC} \equiv \triangle \mathrm{DEF}\end{align}
二点間の距離
座標が与えられた \(2\) 点間の距離を求める公式です。

\(2\) 点 \(\mathrm{A}(x_1, y_1)\), \(\mathrm{B}(x_2, y_2)\) 間の距離 \(\mathrm{AB}\) は
\begin{align}\mathrm{AB} = \sqrt{(x_2 − x_1)^2 + (y_2 − y_1)^2}\end{align}
点と直線の距離
点と直線の距離を求める公式です。

点 \(\mathrm{A}(x_1, y_1)\) と直線 \(\ell: ax + by + c =0\) の距離 \(D\) は、
\begin{align}D = \frac{|ax_1 + by_1 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}}\end{align}
円周角の定理
円周角(円の弧の両端と円周上のある点が成す角)に関する定理です。

- \(1\) つの弧に対する円周角の大きさは、その弧に対する中心角の半分である
- \(1\) つの弧に対する円周角の大きさは等しい
接弦定理
円に内接する三角形と、円の接線がなす角度に関する定理です。

円に \(\triangle \mathrm{ABC}\) が内接し、接点 \(\mathrm{A}\) で円が直線 \(\mathrm{AT}\) と接するとき、
\begin{align}\angle \mathrm{TAB} = \angle \mathrm{ACB}\end{align}
方べきの定理
円と \(2\) 本の直線が成す線分の長さの比に関する定理です。

円に引いた \(2\) 本の直線の交点を点 \(\mathrm{P}\)、一方の直線と円の交点を \(\mathrm{A_1}, \mathrm{A_2}\)、もう一方の直線と円の交点を \(\mathrm{B_1}, \mathrm{B_2}\) とおくと、
\begin{align}\mathrm{PA_1} \cdot \mathrm{PA_2} = \mathrm{PB_1} \cdot \mathrm{PB_2}\end{align}
トレミーの定理
円に内接する四角形の辺と対角線の長さに関する定理です。

四角形 \(\mathrm{ABCD}\) が円に内接しているとき、
\begin{align}\mathrm{AC} \cdot \mathrm{BD} = \mathrm{AB} \cdot \mathrm{CD} + \mathrm{AD} \cdot \mathrm{BC}\end{align}
三平方の定理
直角三角形の辺の長さに関する定理です。

直角三角形の直角を挟む \(2\) 辺の長さを \(a, b\)、斜辺を \(c\) とすると、
\begin{align}a^2 + b^2 = c^2\end{align}
ヘロンの公式
三角形の \(3\) 辺の長さから面積を求める公式です。

三角形の \(3\) 辺をそれぞれ \(a\), \(b\), \(c\)、三角形の面積を \(S\) とすると、
\begin{align}S = \sqrt{s(s − a)(s − b)(s − c)}\end{align}
ただし、\(\displaystyle s = \frac{a + b + c}{2}\)
角の二等分線
ある角を二等分する線分の性質や作図方法をまとめています。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) において、\(\angle \mathrm{A}\) を二等分した線分と \(\mathrm{BC}\) の交点を \(\mathrm{D}\) とおくと、
\begin{align}\mathrm{AB} : \mathrm{AC} = \mathrm{BD} : \mathrm{CD}\end{align}
中線定理
中線(三角形の頂点と向かい合う辺の中点を結んだ直線)に関する定理です。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) において辺 \(\mathrm{BC}\) の中点を \(\mathrm{M}\) とすると、
\begin{align}\mathrm{AB}^2 + \mathrm{AC}^2 = 2(\mathrm{AM}^2 + \mathrm{BM}^2)\end{align}
中点連結定理
三角形の \(2\) 辺の中点を結んだ線分に関する定理です。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) の \(\mathrm{AB}\), \(\mathrm{AC}\) の中点をそれぞれ \(\mathrm{M}\), \(\mathrm{N}\) とすると、
\begin{align}\mathrm{MN} \ // \ \mathrm{BC}\end{align}
\begin{align}\displaystyle \mathrm{MN} = \frac{1}{2} \mathrm{BC}\end{align}
チェバの定理
三角形の線分の比に関する定理です。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) において、三角形の内部に任意の点 \(\mathrm{O}\) をとり、直線 \(\mathrm{AO}\) と \(\mathrm{BC}\)、\(\mathrm{BO}\) と \(\mathrm{CA}\)、\(\mathrm{CO}\) と \(\mathrm{AB}\) の交点をそれぞれ \(\mathrm{Q}\), \(\mathrm{R}\), \(\mathrm{P}\) とすると、
\begin{align}\displaystyle \frac{\mathrm{AP}}{\mathrm{PB}} \cdot \frac{\mathrm{BQ}}{\mathrm{QC}} \cdot \frac{\mathrm{CR}}{\mathrm{RA}} = 1\end{align}
メネラウスの定理
三角形と直線がなす線分の比に関する定理です。

\(\triangle \mathrm{ABC}\) のそれぞれの辺、またはそれらの延長が、三角形の頂点を通らない直線 \(\ell\) とそれぞれ \(\mathrm{P}\), \(\mathrm{R}\), \(\mathrm{Q}\) で交わるとすると、
\begin{align}\displaystyle \frac{\mathrm{AP}}{\mathrm{PB}} \cdot \frac{\mathrm{BQ}}{\mathrm{QC}} \cdot \frac{\mathrm{CR}}{\mathrm{RA}} = 1\end{align}
オイラーの多面体定理
多面体(複数の平面に囲まれた空間図形)の辺・面・頂点の数に関して成り立つ興味深い定理です。

穴の開いていない多面体の頂点の数を \(v\)、辺の数を \(e\)、面の数を \(f\) とおくと、
\begin{align}v − e + f = 2\end{align}
平面図形の記事一覧
平面図形に関する記事をまとめました。
多角形
多角形に共通する性質や公式を説明しています。

三角形
三角形の面積
三角形の面積の公式について説明しています。

三角形の成立条件
三角形の成立条件、辺と角の大小関係、鋭角・直角・鈍角三角形になる条件について説明しています。

特別な三角形
特徴的な性質をもつ三角形について説明しています。




三角形の五心
三角形の五心(特徴的な \(5\) つの中心点)について説明しています。

四角形
四角形の中でも、特徴的な性質をもつものについて説明しています。



円
円周率や円の面積、円周の長さを求める公式を説明しています。

扇形(おうぎ形)
扇形(おうぎ形)の性質や面積・弧の長さを求める公式を説明しています。

内接円と外接円
多角形に内接または外接する円には特別な性質があります。


円の方程式
円を座標平面上で表現するための方程式について説明しています。

作図
さまざまな平面図形の作図手順を説明しています。





空間図形の記事一覧
空間図形に関する記事をまとめました。
柱体
平行な \(2\) つの平面を底面にもつ筒状の空間図形です。
三角柱
三角柱の体積・表面積の公式や、展開図の書き方を説明しています。


円柱
円柱の体積・表面積の公式や計算問題を説明しています。

錐体
底面から空間上の \(1\) 点に向かって伸びる線分で形作られる空間図形です。
三角錐
三角錐の体積・表面積の公式や、展開図の書き方を説明しています。


正四面体
三角錐のうち、すべての面が正三角形でできたものを「正四面体」といいます。


円錐
円錐の体積・表面積の公式や、展開図の書き方を説明しています。


球
球の体積・表面積の公式について説明しています。

以上が図形の公式一覧でした!
詳しい内容については、それぞれの関連記事を確認してみてくださいね。